入れ歯(義歯)について
入れ歯とは失われた歯の代わりに人口の歯を入れるものです。違和感のない義歯は、歯ぐき(床)範囲が口の中で大きく・小さくもなくぴったりと合っています。
患者さまの咬み合わせの高さや咬み合わせの調整、内側の調整が充分に行うことにより、よく噛める入れ歯になります。
入れ歯の種類
大きく分けて、「部分入れ歯」と「総入れ歯」の二種類があります。その他、特殊なものとしてバネのない入れ歯及び金属で薄く仕上がる入れ歯などがあります。これらは症例と患者さまのご希望に従ってお作りいたします。
入れ歯(義歯)治療の進め方について
STEP
型(印象)から入れ歯を作ります
赤いワックスの所を調整して、入れ歯の高さを決めます。
STEP
歯の高さを決め配置します
人工の歯を並べた状態です (上の入れ歯)。
STEP
下の歯も同じように作ります
総入れ歯が完成し咬み合わせを確認します。
STEP
入れ歯の微調整を行います
実際に患者さまのお口に入れて頂き微調整をして完成です。
合わない入れ歯(義歯)をお使いの方は一度ご相談ください
合わない入れ歯を使い続けると、「疼痛、肩こり、頭痛、腰痛、ストレス、関節痛、顔面表状の変化、発音障害、入れ歯の脱離」などの症状が現れることがあります。諦めてそのままお使いにならず、ぜひ一度、当医院にご相談ください。
治療前にご理解をいただきたい事について
入れ歯は医師一人で作れるものでなく、患者さまの協力なくして良い入れ歯は出来ません。また、出来上がった入れ歯は必ず調整を必要とします。
初めて入れ歯を入れる方と、すでに入れ歯の経験をある方とでは、入れ歯に対する違和感が相当違います。しかし、口腔内で適合されたものであれば徐々に慣れてきます。どうぞ、ご理解のうえ一緒に良い入れ歯にしていきましょう。
入れ歯(義歯)のお手入れについて
食後は入れ歯のバネや内側に食べたものが入りやすいので、取り外して水洗いをしましょう。その後、入れ歯専用のブラシ(普通の歯ブラシよりも大きくて毛が長いので汚れを落とすのに効果的)で、細かな汚れを落としていきましょう。
これで、ある程度の汚れは落とせますが更に入れ歯洗浄剤に浸しておけば殺菌消臭効果もあり、入れ歯を常に清潔に保てます。
入れ歯を磨く時のワンポイント
歯の面よりも歯と歯の間・歯と歯肉(ピンクの部分)の境目・バネの内側に汚れが残りやすいので注意してください。
部分入れ歯の場合
支えのバネがついていますが使っているうちにゆるくなってくることがあります。まれにご自分で曲げて直す方がおりますが合わなくなりやすいので、面倒でも歯科医院で調整してもらいましょう。
総入れ歯の場合
自分の歯がないからとよく洗わない方が見受けられます。総入れ歯の方は歯がないため、入れ歯の全面が粘膜にあたります。汚れが残っていると粘膜がただれたり、腫れたりする原因になりますので注意しましょう。
入れ歯の保管の仕方
入れ歯を24時間装着したままの方がおられますが、歯肉や歯を休ませる意味でも寝る時は外しておくのが良いでしょう。入れ歯を使用しないで外しておく場合はよく磨いてから入れ歯専用の容器かタッパーなどに水を少し入れ、乾燥させないように保管してください。
外出で荷物にしたくない場合は、ジップロックの袋でも良いでしょう(水漏れが心配でしたら綿やティッシュに水を含ませて一緒に入れても可)入れ歯やブリッジをより長く快適に使用するためには、定期的な歯科検診をお勧めします。
合わなくなった入れ歯やブリッジを長期使用すると、あごの骨が急激にやせたり、歯周病になって歯を抜かなければならなくなったりしますので、調子が悪くなくても年1回の定期検診が重要です。